関西ペイントは工業用塗料の主力製品であるマジクロンシリーズの低温焼付タイプ「マジクロンLTC」を4月下旬から販売している。

同社は長年にわたり、工業用塗料の主力として「マジクロン」シリーズを展開。耐候性に優れる熱硬化形アクリル樹脂塗料として、金属製品や電気機器、鋼製家具、建材内外装部品など多岐にわたる用途で使用されている。

一方で、関西ペイントグループでは「気候変動を解決すべき重要課題のひとつ」として捉え、CO2削減や使用エネルギーの効率化に取り組んでいる。

工業塗装においては、焼付工程がCO2排出量及びエネルギー消費量の大きい生産工程であり、塗料の焼付温度の低減が求められている。

そこで、従来の標準焼付温度を160℃としていた「マジクロン」シリーズについて140℃の低温化を実現させた。低温化を実現したことで、工業塗装現場で多く使用されているアルキドメラミン塗料(130~140℃)と同時焼付が可能になり工程短縮につながる効果も期待できる。また、多彩な調色が可能で、艶の調整範囲が広くソリッドとメタリックともに艶消しまで調整可能となる。

同社では「お客さまの省エネルギー対策に貢献しカーボンニュートラルの推進を目指す」として拡販を図る。