旭サナックが1958年に開発した国内初のエアレス塗装機(ガン)及び1962年に発売したポンプが2018年度の機械遺産に認定された。

機械遺産は歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に、主として機械技術に関わる歴史的遺産「機械遺産」について日本機械学会が認定する制度。

同機により塗装における省資源・環境保全・生産性向上などに貢献したとして歴史的価値が認められた。

今回、機械遺産に認定された同機は国内初のエアレス塗装機として大手楽器メーカーに納入され、ピアノの表面塗装に用いられた装置の加温式エアレスガンと小型・低価格化に成功しエアレス塗装機普及のもととなった「コンパクトエアレス」ポンプ。いずれも現存最古であり、旭サナック本社の塗装技術センターで保存展示されている。