日本ペイント及び日本ペイント・オートモーティブコーティングスは、2月25日より抗ウイルス塗料「PROTECTON」ブランドの新製品の販売を開始した。

日本ペイントは抗ウイルス・抗菌水性塗料「PROTECTON フロアVK クリヤー」(床用)と「PROTECTON インテリアウォール VKコート」(建築内装用)を発売した。いずれも銅の働きによる抗ウイルス・抗菌効果(塗膜表面に付着したウイルスや菌を99%以上減少)を有する。

水性2液形床用クリヤー塗料「PROTECTON フロア VKクリヤー」は、耐久性に優れ、清掃時の水拭き後や歩行・車両タイヤによる塗膜摩耗後も99%以上のウイルス減少を維持する。

マンションエントランスなど付着しにくい磁器タイルにもオプション添加剤として床クリヤー用付着強化剤を使用することで塗装が可能となる。

一方、「PROTECTON インテリアウォール VKコート」は建築内装用となっており、水拭きなど清掃後も優れた耐久性で抗ウイルス・抗菌性が持続する。淡彩から中濃彩までの幅広い色相及び艶有り~3分艶の仕上がりが選択可能となっている。

また、自動車用塗料を手掛ける日本ペイント・オートモーティブコーティングスは車内装向けの抗ウイルス塗料「PROTECTON カーインテリアVKコート」を発売した。

同品は既存の抗ウイルス製品で課題だった「自動車内装用の外観が保てない」「摩耗によって効果が下がる」「抗ウイルス性が弱い」という点を、自動車用塗料で培ってきた技術を応用し、抗ウイルス性、高外観、耐久性の各項目を高い次元で実現する。

インストルメントパネルやハンドルなど自動車内装向けの抗ウイルス・抗菌のコーティング剤として展開する。

特徴は、可視光応答形ハイブリッド光触媒を抗ウイルス剤として使用することにより優れた抗ウイルス性を発現。分散能を持つバインダーを使用することにより光触媒を均一に分散させることができ、優れた塗装外観を得られる。更に有機系バインダーと無機系バインダーを併用することでさまざまな基材に対して光触媒を固定化することができ、耐久性、持続性に優れる。

自動車のアフターマーケット市場や自動車メーカーへの推進を積極的に進めるとともに、自動車用以外への展望も視野に入れ展開していく。