中央ペイントは、既調合システムとして展開する内部目地処理パテ「ガッツVパテ」と仕上げ用エマルションパテ「WDパテライト」の販売量を伸ばしている。「関東では粉パテからのシフト、関西では樹脂系パテからと地域特性の違いはあるものの、既調合タイプの評価が高まっており、全国で伸びている」と好調さをアピールする。

需要を伸ばしている背景にあるのは、施工現場の人手不足解消に寄与する点。粉パテに要する練りこみ作業や現場間の移動など、パテ作業に伴う関連作業は多い。それに対し、両製品は練り込み作業を不要とする既調合タイプ。「ガッツVパテ」及び「WDパテライト」ともに中空骨材を配合し、重量を軽減するなど持ち運び性に配慮した点などが現場の支持を集めている。

一方、市場開拓策として販売活動に注力するのが、1液水性さび止め兼用上塗塗料「ARGコート1000」。

水性塗料で鉄、電気亜鉛メッキ、アルミ、ステンレスなどの各種素材に適応し、錆止め塗料を不要にし、同品のみで仕上げられるのが特長。鏡面光沢度(79.5)に加え、隠蔽率、耐水性、耐アルカリ性、耐洗浄性、塩水噴霧性、屋外暴露性についても合格基準をクリアする性能を有する。

これら性能面での評価を受け、建築用途に限らず、什器のメンテナンスや製品への塗装など工業用用途でも引き合いを高めており、今後の需要拡大に期待感を募らせる。艶感は艶あり、5分艶に対応。淡彩、濃色とも調色可。