日本ペイントホールディングスは、豪・Dulux Groupを通じ、スロベニアを拠点に建築用塗料及び断熱材などの製造・販売を手がけるDP JUB delnis ka druzba pooblascenka d.d.社(JUB)とJUB子会社などの株式を取得し、孫会社化することを決定した。10月29日に株式譲渡契約を締結した。

JUBは、中欧各国に事業を展開し、幅広い流通網に強みを持つ。建築内装用塗料では、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナにおいて、建築外装用塗料ではスロベニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナでリーディングポジションを獲得。中・東欧市場で汎用塗料事業基盤の強化を目指すDuluxにおいてもシナジーが見出せると買収を決断した。

JUBの2020年12月期の売上高は、1億1,500万ユーロ(約150億7,100万円)。買収金額は、1億9,450万ユーロ(約254億8,900万円)。買収資金は、金融機関からの借入を想定し、新規発行による調達予定はないとした。