日本ペイントが斬新なブース展示に挑戦した。12月6日~8日、東京ビッグサイトで開催された「第6回ジャパンビルド-建築の先端技術展-」に出展、ペイントの魅力と可能性を表現するブース展開に多くの来場者が関心を寄せた。

同社は、内装塗料の認知度アップと普及を目的に同展示会に出展、抗ウイルス・抗菌塗料の「PROTECTON®インテリアウォール」シリーズと、意匠性内装塗材「ニッペパーフェクトインテリアEMO」を展開。そこに強力なサポーターとして登場したのが分光色カラーの「MAZIORA(マジョーラ)」だ。

光源の位置や見る角度によって劇的なカラーシフトを起こすマジョーラは、自動車のボディーカラーとして一世を風靡。フィギュアやプラモデルのペインティングにも裾野が広がり、コアなファンから熱狂的に支持されている。

そのマジョーラのカラーコレクションとマジョーラで塗装した実車を今回の展示会でブースに展示、多くの来場者の目を惹きつけた。

企画をした同社販売本部建設グループマネージャーでマジョーラの産みの親でもある清水慶司氏は、「建築、建設における色の固定観念を覆したかった」と展示の意図を説明。「マジョーラのようなクセの強い色は建築には不向きと思われがちだが、アクセントカラーとして十分使えるし、クセの強い色だからこそアイコンにもなり建物自体のブランディングにも役立つ」と説明。

マジョーラカラーのインパクトが設計やデザイナー、ビルダー、ペインターなど多くの来場者を魅了。ブースに立ち寄った人たちが「PROTECTON」シリーズや「パーフェクトインテリアEMO」のコーナーに流れる動きを作り出し、本来の出展品にもシナジーを創出。展示会におけるブース演出の新たな試みに手応えを感じていた。