中国塗料の高性能防汚塗料「シープレミア 3000 PLUS」が、世界初となる電気推進タンカー「あさひ」に採用された。

同船は旭タンカーが香川県丸亀市の興亜産業で建造するタンカーで、リチウムイオン電池を動力源とする100%電気推進船となっている。昨年12 月に進水し、今年3 月に竣工予定。

中国塗料は塗料の環境対策として、低燃費防汚塗料による船舶からのCO2 排出量削減を提案している。「シープレミア3000 PLUS」はシリル樹脂技術と新規防汚剤Selektopeの組み合わせにより最高の防汚パフォーマンスを発揮する、内航船用の高性能防汚塗料。

近年、日本近海の海水温上昇の影響で海洋生物が活性化し、以前よりも船底の汚損リスクが増している状況において、より高性能な防汚塗料が求められている。同塗料は塗膜表面が超平滑に仕上がる技術を採用しており、従来の防汚塗料と比較して5~8%の燃費削減効果が期待できるという。

同社は「電気推進タンカー『あさひ』へのシープレミア3000 PLUSご採用は、このような製品コンセプトが同船の環境負荷低減のコンセプトと合致した結果であると考えます」としている。