日本化工塗料はバイオマス塗料の開発を積極的に進めている。再生可能資源であるバイオマス原料を活用することはカーボンニュートラルの観点からも重要性が増す中、同社ではバイオマス原料を活用した製品化を図っている。

現状ではコーティング剤などを提案する。まずは「UV硬化型ハードコーティング剤」で、機能性フィルム用の有機・無機ハイブリッド系コーティング剤をバイオマス塗料化した。

植物由来成分だけでなく、鉱物由来の無機成分も含有しているため、石油由来成分の含有量は40~50%となる。通常のハードコートだけでなく、ディスプレイでの使用として定評のあるAG(アンチグレア)などもラインアップしている。

2つ目の製品は「ノンシリコーン離型コーティング剤」。光学用途の離型フィルムや各種セパレーター用として展開している離型コーティング剤「FS-9200L」をバイオマス塗料化した。従来品よりも更に軽剥離化が可能になった。バイオマス度は20%という。

その他にヒートシールなど各種接着剤のバイオマス化を提案する。PETフィルムと紙を貼り合わせる「ブリスターパック用接着剤」などの各種接着剤をバイオマス化。ブリスターパック用接着剤はバイオマスインキやバイオマスPETとの併用もできる。