日本塗料工業会、日本塗料商業組合、日本塗装工業会の3団体で構成する塗料塗装普及委員会は3月上旬、「カラーコーディネータースキルアップセミナー プレイベント」をオンラインで行った。昨年初めて開催された同セミナーの「基礎編」に加えて、今年初めて開講される「応用編」について概要を説明した。

2020年にカラーコーディネーター検定試験が改訂され、塗料産業にとって重要な1級の「環境色彩」領域がなくなり、景観色彩や塗料色彩の領域が縮小。そこで同委員会では昨年、「カラーコーディネータースキルアップセミナー」をスタートさせ、色彩計画の経験が少ない塗料業界内の検定合格者に対し実践で生かせるノウハウを学ぶ場を提供している。

昨年初めて開講した「カラーコーディネータースキルアップセミナー 基礎編」は「カラー検定3級(スタンダードクラス)」レベルの内容が理解できる人が対象で、塗料・塗装の基礎知識と環境色彩における建築物の色彩計画の基礎知識を身につける講座。昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い3日中2日をオンラインで行い、1日を集合形式で行った。今年の「基礎編」は昨年の内容も踏まえ、一部内容を見直して開講する。

更に、今年はより高度な環境色彩計画の専門知識と実践応用力を養う「応用編」も開講する。日本色彩研究所の赤木重文理事長をメイン講師に迎え、座学で景観法や景観計画を学ぶ他、屋外での視感測色による色彩確認や、建物の調査分析から色彩計画立案、プレゼンテーションまでを行う実践形式を予定。参加者の理解を深めるため、色彩プランの内容について意見交換も行う。よりコミュニケーションが図れるよう対面式で行うこととしている。受講対象者は「カラー検定1級、2級(アドバンスクラス)」資格者、色彩部門従事者、「基礎編」修了者。

「基礎編」「応用編」ともに全日受講者には修了証書を発行する。

開催日時は「基礎編」6月7日(火)10:00~18:00、6月8日(水)9:30~17:30〈予備日9月6日(火)、7日(水)〉。受講料は会員3万円、一般5万円。「応用編」10月26日(水)10:00~18:00、10月27日(木)9:30~17:30〈予備日11月28日(月)、29日(火)〉。受講料は会員4万円、一般6万円。どちらも初日終了後には懇親会を予定。「基礎編」は4月中旬、「応用編」は8月下旬に日塗工ホームページで募集する。