プレマテックスは新たに、同社が得意とする独自の施主目線マーケティングを他メーカーへも展開するサービス「プレマエディション」を開始。同社にない技術や機能を持つ製品を厳選し、魅力と価値を掘り下げ「施主から選ばれる」という価値創出を目的に、さまざまなメーカーの製品をプロデュースする。

プレマテックスは2000年の創業以来一貫して「施主目線」を事業価値に据え、無機塗料を中心に施工業者とともに施主へダイレクトに訴求してきた。

製品の性能もさることながら、力を入れているのが施主に刺さるカタログ制作。同社のカタログには塗装仕様や注意事項など施主にとって不要な情報を記載しない。デザイン性が高く高級感のあるカタログ作りで製品の良さを施主に分かりやすく伝えることを重視する。「施主の関心は支払う工事代金によってどのような効能が得られるか。それをシンプルに訴求しながら、塗料の特性や仕組みも盛り込み、塗装業者が説明しやすいカタログにしている」と話す。

その施主目線の差別化と需要喚起を他メーカー向けに提供する取り組みが「プレマエディション」。施主にとって良いリフォーム資材を総合的に届けるためのメーカー間協業で、メーカーは製品の価値の共有をはじめ、画像データや試験データなどを提供し、同社がカタログを制作する。営業面は同社の取引先にカタログを送付し、営業マンが製品価値をオンラインで直接説明。全国5000社以上の施工業者にもDMなどで製品の紹介を行う。

「住宅の塗り替えは場合によっては100万円以上する高価な工事。施主は塗料だけでなく、シーリング材なども調べており、製品の違いなどの問い合わせが増えている」と説明する。

同社ではシーリング材の他、光触媒などのメーカー間で取り組みをスタート。「マーケティングを施主目線にこだわることでその製品の魅力を本当の消費者に改めて訴求したい」とサービスに注力していく。