江戸川合成の100%子会社で添加剤メーカーのポリコンは、米ぬかから抽出したライスブランワックスを活用した塗料・インキ用添加剤「ポリコン RB-1」を開発、販売を開始した。

ライスブランワックスは、「米ぬか」から油を作る際の副産物である粗蝋を脱ガム後、溶剤処理した非可食のバイオマス原料。化粧品をはじめ、建築用、家電製品用などのゴムまたはプラスチック製品の光沢化剤として石油ワックスの代替原料に利用されている。

新製品は、このライスブランワックスをイソプロピルアルコール(IPA)で分散させることで、粒子径や粘度を最適化し、添加しやすい液体ワックスとして開発された。食品包装材・建材・自動車部品向けグラビアインキや建築塗料・工業用塗料の添加剤として、耐摩耗性や潤滑性の向上、ブロッキング防止などに効果を発揮する。植物由来のため生分解性が高く、焼却時に発生するCO2 削減にも有用となる。また、稲作は世界中で行われているため、供給不安の心配が少ない。

同社では「ライスブランワックスをIPAで分散したインキ・塗料用添加剤は業界初。環境サステナビリティの高い製品で、安全・快適な未来を創造する最終製品の提供に貢献する」としている。