三王は多摩美術大学で粉体塗装のワークショップを9月29日(木)、30日(金)、10月3日(月)の3日間にわたって開催した。前期後期の年2回ワークショップを実施しており、今回は延べ39人の学生が粉体塗装を体験した。

ワークショップでは粉体塗装の仕組みや採用事例を解説した後、同社のお手軽粉体塗装ガン「コナールショット」と、ペットボトル入り粉体塗料「チョコナ」を使用しながら使い方をレクチャーした。

これまでは大学側が準備した金属製の雑貨や学生が持ち込んだ作品などを素材として粉体塗装を行っていたが、今回は新たな試みとして、素材にアルミホイルを使用し、各自が自由に造形したものへの粉体塗装にチャレンジ。

同社によると「造形された柔らかなアルミホイルの作品が、焼付後に厚く丈夫な粉体塗膜でコーティングされて形状が安定化。作品を固く守っているような状態になった姿に、粉体塗装の塗膜の強度などを肌で感じてもらえた」と粉体塗装への興味を掻きたてたという。

今後もワークショップ開催を継続する予定で、「このような活動を通して学生たちが塗装という分野に興味を持つことで、将来的な粉体塗装の発展に貢献したい」と普及活動を進めていく。