光輝材メーカーのエカルトは、アルミエフェクト顔料「SILVERSHINE」シリーズにおいて新たに「Platinum Grey」(PG)と「Titanium Grey」(TG)の2製品を開発した。昨年3月に開催された「ヨーロピアンコーティングショー」で発表し、国内では昨夏から紹介を開始している。

同品は、光輝感をあえて抑えたシルキーな意匠が得られるのが特徴。通常、アルミ顔料で小粒径とされるサイズは、中心粒径を表すD50値において8μm前後のアルミ顔料が多用されているのに対し、「PG」は2.5μm、「TG」は4μmとかつてない超微細サイズを採用した点に画期性がある。

担当者は「アルミフレークを微細化していくと輝度が落ち、光輝材としての特性を失うため超微細サイズの市場性はないと考えられていたが、独自の製造方法を駆使することでこれまでにない意匠性を可能にした」とアピール。自動車ボディをはじめ、今後の市場展開に期待を高めている。

狙いに定めるのが、ソリッドに次ぐ新たな意匠提案だ。
「近年、自動車、二輪車ともにアッシュ(灰色)系やくすみ色によるソリッドがトレンドとなっているが、ソリッドにさりげないエフェクト効果を演出することができる」と説明。一見ソリッドに見えつつ、光が入ると柔らかな光輝感が得られるという。
処方については現行のアルミペースト同様の取り扱いが可能。価格についても「高輝度アルミと比べて安価」と実用性を確保した。