DICは6月下旬、高固形分化及び臭気の原因となるアミン系物質の不使用を実現した環境配慮型水系ウレタン樹脂「HYDRAN(ハイドラン)GPシリーズ」の販売を開始した。

同品は、従来30~50%あるウレタン樹脂濃度を50~60%に高めることで水分量を削減し、最終製品のGSG(温暖化ガス)排出量を溶剤系ウレタン樹脂に比べ約60%削減した。アミン系物質を含まないため、ユーザーの現場における臭気低減、VOC削減、工程時間短縮に寄与する。

同社は、溶剤系同等の性能を持つサステナブル製品として、合成皮革、人工皮革、塗料、接着剤用途に展開する方針。2030年に売上高100億円を目指すとしている。