神奈川昭和会は日本塗装工業会神奈川県支部と共催で6月28日、神奈川県愛甲郡愛川町の児童養護施設「手まり学園」で第36回塗装ボランティアを行った。当日は43社72名の塗装業者、販売店が集まり、約1,000㎡を塗装した。

同会では、毎年神奈川県社会福祉協議会と協議し、劣化状態などを判断した上で塗装ボランティアを行っている。山口晃司会長は「特に出入り口付近の壁や玄関は人の往来が多い分塗装の剥がれなども目立つ。また、小さなお子さんが生活している場所は特に劣化が激しくなっている。子どもたちが毎日過ごす場所なので、少しでも快適に生活できるようになれば」と思いを話す。

今回は共用部に低汚染型の水性塗料を塗装した他、階段部分と2階の廊下側面には消臭効果のある漆喰塗料を使用した。「本当にきれいにしていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。今回、生まれ変わった部屋を見て、子どもたちも部屋をきれいに保つ重要性を学ぶと思います」(藤木宏子園長)と笑みがこぼれる。学校から帰ってきた子どもたちが塗装された部屋を見学する姿も見られた。

作業終了後には神奈川県福祉協議会から同会へ表彰状が授与された。山口会長は「今後もこの活動を通して塗料や塗装の素晴らしさを訴えていきたい」と継続してボランティア塗装を行っていく意向を示す。