神奈川昭和会は8月21日、神奈川県立津久井高等学校で職業体験塗装ボランティアを行った。当日は生徒15名が参加し、室内の教室や廊下を塗り替えた。
同会では、昭和59年から塗装ボランティアを行っていたが、現在では建設業に入職する若者が少なく塗装業界だけでなく建設業全体で職人の不足や高齢化が加速している状況。同会では、塗装の仕事内容が理解されないままいわゆる「3K職種」と判断されているのが大きな原因と認識し、今後の就職の選択の視野を広げてほしいという思いから、高等学校での体験型のボランティアを続けている。

塗装体験の前にあいさつをした同校の熊坂和也校長は「建設から年数も経ち、きれいにしたい場所も多いと思っていた矢先に塗装体験を提案いただき誠にありがとうございます」と感謝の意を表した後、参加した生徒に対し「塗ることだけではなく、仕事の段取りや進め方なども意識して、塗装という仕事の理解を深めてほしい」と述べた。その後、生徒たちは刷毛やローラーの持ち方のレクチャーを受けた。

場所ごとに班分けを行い実際の塗装作業に入る。生徒たちは教室や廊下などを担当。スピーディーな作業で塗装作業を終えた。
生徒たちは「無心になれて楽しい。毎日やりたい」「自分で塗っているだけでは気付かないかもしれないが、プロの塗装と比べると差が分かる。職人さんってすごい!」などさまざまな感想が聞かれ、終始和やかな雰囲気の中で職業体験塗装が行われた。
神奈川昭和会の髙野一哉会長は「きれいにするだけでなく、建物を守る役割を担う重要な仕事。今後も塗装という仕事の役割や楽しさを若い方々に広めていきたい」と、塗装体験ボランティアの継続に意欲を示した。

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レクチャーを受けながら廊下を塗る生徒たち

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細部も丁寧に