滋賀県塗料商業会(理事長・西山邦雄氏)は8月上旬、滋賀大学教育学部附属特別支援学校(大津市)で塗り替えボランティアを行った。

同校は主に知的障害者を対象に小学校から中学校、高校までを担う国立の一貫校で現在55名が在籍する。

今回ボランティアが実現した背景には、少子化に伴い、国立系学校に対して毎年1%ずつ予算が減少されている状況がある。耐震工事などの重要部分を除き、不急の箇所の老朽化対策が手付かずの状況となっていることから、県内で塗装ボランティアを推進する同会に白羽の矢が立った。

両日とも猛暑となったが、2日間で保護者41名、生徒25名が参加し、校舎の玄関、1階通路、階段部の壁面を塗装。親子連れの参加が多く、「次もこのような機会があれば子供と一緒に参加したい」「臭いを心配していたが、全然気にならなかった」などの声が聞かれた。現場で指揮した青山茂氏(青山塗料社長)も「今回の塗装体験が18歳で自立を迎える生徒さんたちに良いきっかけになれば良いなと思っています」と感想を述べた。

同ボランティアは製販装3団体で推進する内装塗り替えキャンペーンの一環で、同会は平成24年から年1~2カ所塗装ボランティアを実施している。

塗料は滋賀県内に工場を持つイサム塗料のハイブリッド型光触媒内装用塗料「エアフレッシュ」のバニラホワイト色を採用。当日はイサム塗料の社員も加わり、サポートした。