セブンケミカルは6月下旬、東京都内で新製品発表会を行い、塗料販売店や施工業者に対し、水性アクリルシリコン樹脂塗料「セブンSS」など、新たに市場投入する建築用水性塗料3製品を紹介した。

発表会に先立ちあいさつに立った三浦健悦社長は「今回、クリヤーに有効なアクリルシリコン樹脂の研究開発で伸びや耐久性を向上させた製品など水性3製品を上市した。ニッチな分野で当社の存在感を出し、皆様のニーズに応えられる製品開発を目指していく」と述べた。

発表会のトップで紹介したのは中塗り塗料「セブンSS」。従来品のセブンSはアクリル樹脂を使用していたが、同品では耐候性に優れるアクリルシリコン樹脂を採用。水分による塗膜の白濁を抑えた他、-20℃でも伸度100%とJIS A 6021(建築用塗膜防水材)の仕様を満たす塗膜物性を持つ。

下塗りでは「水性セブンSシーラーⅠ」を上市。「1液なのに2液級の高性能」をコンセプトに付着性能を高めた。樹脂の粒径が50nmと小さく、細かい隙間に入り込むことで優れた密着性が得られる。樹脂にはカチオン性を付与したことで、アニオン性のタイル面などに強固に密着する。その他、上塗りでは「水性セブンSトップFu-Ⅰ」はふっ素樹脂を採用することで耐候性や耐薬品性、絶縁性の向上を図った。

同社では今後も建造物外装仕上げの超寿命化、地球環境への配慮、使いやすさの追求をコンセプトに製品開発を進めていく方針。