植物油を原料としたオイル塗料に特化するオスモ&エーデル。木材の風合いを引き出す仕上がり感の良さに加え、木材のリサイクル性や環境持続性に寄与する環境特性を武器にブランド認知の向上に努めている。
松下秀社長は「オスモカラーが市場に参入して30年が経過した。若い世代にもオスモブランドの良さを伝えていきたい」とコメント。最近では著名物件に同社製品が全面的に採用されるなど営業展開に弾みをつけており、設計から塗装ユーザーへと幅広い層に認知を広げたいとの狙いがある。
その背景にあるのは、屋外木部において塗り替え市場が主戦場にあるため。塗料を選択する塗装ユーザーの信頼を勝ち得ることが需要底上げに直結するとの見方を持つ。
現在、同社がラインアップするのは、浸透系着色タイプの「ウッドステインプロテクター」と透明仕上げタイプの「外装用クリアー"プラス"/同つや消し」。いずれも防腐・防カビ性能を有するJASS18 M-307適合の木材保護塗料で、着色タイプ、クリヤータイプともに木目を生かした仕上がり感を演出。
中でも最近人気を高めているのが、外装用クリアーの2製品。施工管理の難しさから使用には注意を要するが、素材感を生かした生地仕上げニーズを取り込んでいる。
塗り替え市場において造膜系の水性タイプが活発化する中、同社は「環境対応として水性とは一線を画し、揮発性ゼロ塗料の開発を目指していく」とあくまでも油性を貫く構えを見せる。
HOME建築物 / インフラ木部用(木材保護)塗料特集2019木部用(木材保護)塗料特集2019各社動向"油性"貫き、本物志向に対応