設計営業を軸に新築物件で存在感を高めるキャピタルペイント。「外国人観光客をターゲットにした街づくりが活発化する中で木材を現しで使う物件が増えている」(担当者)とコメント。最近ではテーマパークや関東私鉄の駅舎に採用されるなど着実に実績を伸ばしている。

特に同社製品で引き合いを高めているのが、難燃2級を取得する溶剤型木部外装用塗料「モーエンタフ」。木材の素材感を生かしたクリヤー仕上げに人気が集まっている。

同品は透明感に優れた造膜タイプで促進耐候試験3,000時間をクリアする高耐候性を保持。艶有り、艶消しを揃える他、今年から防カビ性を付与したタイプも上市。美観性能を高めるなど、建築物の外装からベンチ、ウッドデッキ、看板など幅広い用途性を有する。

「ログウッドカラー」は新設だけでなく木部塗り替えもターゲットにした含浸性造膜型水性塗料。3回塗りを標準仕様とし屋外でも高級感のある艶有り仕上げができるのが特長。造膜型ながら透明感のある着色仕上げが得られ、メンテナンス時の塗り重ね性も確保した。

今後、同社が差別化の方向性として見据えるのは、木工塗料専門メーカーとしての対応力だ。

現在、木材の普及利用に伴い防腐、不燃化、強度向上と木材の改質技術が活発化する中、同社はそれぞれの改質木材に対応した塗装系の開発を推進。ライン対応を含め、塗料から耐候性、美観性をサポートする。