オート化学工業の建築用シーリング材「オートンイクシード」の勢いが止まらない。戸建てやアパートなど低層住宅の塗り替え工事で多くの塗装業者に支持され、塗装リフォームで使うシーリング材としてすっかり定番商品になった。
 ヒットの要因のひとつは、「30年耐久」という性能のインパクト。シリコンからフッ素、無機系へ塗料の高グレード化が進んでいる塗装市場において、「シーリング材の耐久性もそれに伴わないと施主への説得力に欠ける」(塗装業者)と、高耐久シーリングを求める声にマッチ、急速な普及につながった。

オートンイクシードは特殊高耐久ポリマー「LSポリマー」によってこれまでにない耐久性を実現。サイディング材の膨張・収縮に追従する耐ムーブメント力と接着力では30年に相当するダメージテストを突破。可塑剤を配合することなく高いゴム物性を達成しているので、その流出による劣化がなく本来の防水機能を長期にわたって保つ。更に促進耐候性試験でも30年相当の試験をクリア。耐候性においてもダントツの性能を示し、従来のシーリング材の概念を覆した。

こうした製品自体の特性に加え、同品に特化したプロモーションも販売を後押ししている。施主向けの公式ガイドブックやYouTubeによる動画配信など、シーリング材というニッチな商材でありながら一般消費者への認知活動も積極化。同品を指定する施主もいるほど認知が進んでおり、ブランドが確立された。