コロナ禍の影響で昨年の新設住宅の着工件数は前年比10%強のダウンで推移。それに伴い、「住宅のフロアーコーティングの需要も着工件数の減少にほぼ連動するかたちで推移している」(同社・咲間毅社長)と市場全体での需要減は避けられないようだ。とは言え、「当社がカバーできているシェアはまだほんの一握りなので伸びしろは多分にある」とし、施工品質とサービスで他社との差別化を図り、競争優位を築く方向に変わりはない。

住宅のフロアーコーティングは、主に新設住宅のオプションとして定着している施工サービス。住宅の引き渡しに際してUV塗料やウレタン、無機系塗料などをフローリング床の上に塗装して、耐傷性や耐汚染性などの機能を付与するサービスで、その後のフローリングのワックスメンテナンスが不要になるとして主婦層に支持され需要が広がっている。住宅購入時のオプションの中で最も人気のあるサービスだ。

同社はこの分野で、自社開発のUV塗料とUV照射機を展開。同社が元請けとなって住宅のパワービルダーからの施工依頼に対応している他、全国100社のパートナー施工店に塗料と機器を供給、フロアーコーティングの需要に広く応えている。UVコーティングに特化した技術開発力による優れた塗料や照射機の供給、豊富な現場経験に裏打ちされた施工品質の高さなどクライアントやパートナー施工店からの信頼も厚い。「施工品質で優位性を築くという基本を確実に実行し、コロナ明けを期したい」。