玄々化学工業はフローリングや木材家具用途として2液型塗料「S-MATT(エスマット)」の販売に注力している。水性タイプに加えて、昨年は溶剤タイプも上市し更なる拡販を図る。

コロナ禍の影響に関して、床コーティング分野は落ち込みが見られず堅調に推移。新築住宅の着工件数は落ちているものの、木床のコーティング需要を獲得。今後の市場動向は読みにくいが提案販売を推進していく。

その中で注力製品と位置付ける「S-MATT」は耐擦り傷性と自己復元性を併せ持つ塗膜性能を持つのが大きな特長。塗装表面に付いた傷は特殊な塗膜構造によって復元する。グロス値4以下のウルトラマット仕上げで、アルコールやシンナーに強いので耐久性が必要な場所に適している。耐指紋性にも優れる。また、溶剤タイプは抜群の耐コインスクラッチ性を有し、鉛筆硬度9Hの超高硬度塗膜となるため、特に傷が付きやすい用途に最適となる。

一方、フローリング向けのガラスコーティングとしては有機・無機ハイブリッド塗料「G-NATURE クリスタルハードトップ」を販売する。鉛筆硬度7Hの傷に強い超高硬度塗料で、既にある塗膜の上に薄く塗り広げるだけで傷や汚れに強い塗膜が得られる。光沢は長期にわたって維持する。

同シリーズの浸透型塗料「G-NATURE クリスタルインテリア」も上市。熱湯やワインなどの酸性に強いのでテーブルを輪染みから守る。店舗のテーブルやフローリング向けに提案する。