木材保護塗料「ガードラックシリーズ」を展開する和信化学工業。水系半造膜タイプの「ガードラックアクア」が塗り替え市場を刺激する形で販売量を伸ばしている。

その要因は、環境安全性を確保しながら、劣化した木材を鮮やかに復元する高い隠ぺい性。また独自のマイクロカプセル技術により、防腐・防虫、防カビ効果を長時間にわたって持続する特長を持つ。

発売当初は、水系であることに抵抗感を持つユーザーも少なくなかったが、環境ニーズが高まるとして浸透型の「ガードラックラテックス」とともに水系製品をいち早く市場に投入。以来、着実に塗り替え市場での評価を高め、現在は競合他社の製品攻勢を受けるなど、造膜タイプを代表する製品に成長した。

そこで同社が次なる方向性を打ち出した製品が「ガードラックアクアPLUS」。同品は「ガードラックアクア」専用の添加剤で、耐候性、耐摩耗性、密着性が向上するのが最大の特長。「密着が難しいハードウッドや水平面にあるデッキなど、半造膜タイプでは難しいとされる用途に対しての使用を可能にした」(担当者)と説明。用途や部位に応じて現場で使い分けできる利便性を兼ねており、2液化という従来にない発想を取り入れることで用途を拡大、差別化につなげている。

発売してちょうど1年が経過し、市場での採用はこれからだが、「施工会社にとっても差別化になる」と期待感を募らせている。