重防食塗料の品質規格であるJIS K 5551「構造物用さび止めペイント」とJIS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」に従来の溶剤形塗料に加えて水性塗料が追加された。9月20日公示された。

日本塗料工業会によると、今回のJIS改正は現行溶剤形塗料JISが既に各標準仕様書に記載されているため、早期の普及を目指し新たに水性JISを制定せず現行JISに追加する形とした。

基本的には従来溶剤形品質規格と同じとしているものの、低温安定性などの水性塗料規格を新たに追加した他、ポットライフの放置時間、加熱0残分などの水性塗料の特性を考慮した試験内容に変更している。

種類区分としては、JIS K 5551 A種・B種・C種(従来溶剤形)、D種・E種(水性)。JIS K 5659 A種(従来溶剤形)、B種(水性)となる。

日塗工は「今後、水性JIS制定により、国、地方自治体、鉄道、道路、橋梁関係での試験塗装や採用が増加することを期待する」として周知させる。