副資材メーカーのホリコー(本社・神奈川県川崎市、社長・堀邊宏之氏)は、ショットブラスト用マスキングテープを開発し、工業塗装分野や橋梁塗装分野への展開を始めている。
同品は、テープ厚0.66mmと従来のマスキングテープと比べて3倍程度の厚みを持たせたのが特長。ブラストに使われる研削材の衝撃に耐えうる強靭性と耐候性に優れた粘着剤を採用し、かつ糊残りが少ないなど性能と利便性に優れた製品に仕上がった。
中でも同社がアピールポイントに据えるのは、マスキング作業の効率化に寄与する点。「現場では、マスキングテープを何枚も重ね張りして強靭性を付与するケースが見られるが、どうしても重なりに薄い部分ができる。また精密に重ね張りするにしても時間を要する」(担当者)と説明。製品単価自体は従来品を上回るが、ブラスト品質の向上と作業時間短縮によるメリットを強調する。
荷姿は25m巻。幅は30mm、50mm、75mm、100mmの4種類をラインアップする。
同社は、建築向けから産業用まで幅広い分野に展開する粘着テープメーカーとして知られるが、数年前に塗装市場に参入。塗装用テープの他、建築塗装用マイクロファイバーローラーを開発するなど、コストパフォーマンスを武器にした業販ブランドとしての成長を目指している。
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