日本塗装工業会が昨年11月16日の「いいいろ塗装の日」をテーマに開いているポスターデザイン画コンテストの受賞作品が決定。292作品の応募の中から最優秀賞には鹿児島市の志田彩百合さんの作品が輝いた。近年、イラストレーターなどプロの応募や受賞が増えていたが、受賞した志田さんは主婦。アマチュアの最優秀賞受賞は5年ぶりで鹿児島県では初の受賞となった。

日塗装ではこれを記念し、12月4日、鹿児島市のアートホテル鹿児島で最優秀賞表彰式を開催。日塗装鹿児島県支部の市坪孝志支部長らが出席、志田さんの受賞を称えた。

志田さんは、「『色』によって生まれる『表情・印象』を表現したいと思い、『色を塗ると生命が宿る』ようなイメージで構成しました。まさか自分がと、驚きと嬉しさでいっぱいです。今回の受賞を励みに今後も制作に取り組みたいと思います」とコメント。審査委員からも「このデザイン画は動物の顔も穏やかで親しみがあり、色彩も鮮やかでいいと思う。他の作品と比較しても目を引く作品であり、ひと目見て印象に残りました」と高評価。「いいいろ塗装の日」らしい作品として称された。

志田さんには10万円分の商品券と表彰状が贈られた他、作品は日塗装のクリアファイルなどのデザインとして使用される。この他優秀賞は埼玉県の斉藤豊さんなど4名が受賞した。