吉田製油所が開発・販売する「水性白アリスーパーPHI」が水害被害に見舞われた木造住宅の早期復旧に寄与するとしてPR強化に努めている。

「水性白アリスーパーPHI」は、日本しろあり対策協会及び日本木材保存協会認定の木部処理用白アリ予防駆除剤。更にJIS K1571(木材保存剤)に適合した木材防腐剤を配合し、防蟻、防腐、防カビ機能を備えた多機能型製品として今年2月から販売を開始している。

特に営業展開に弾みをつけたのが、除菌効果を実証した点。衛生微生物研究センター(東京都葛飾区)による大腸菌、黄色ブドウ球菌を用いた試験で、一般的な除菌に使われる塩化ベンザルコニウムやエタノールと同等の除菌性能を確認。これにより水害後の住宅床下などの除菌、木材防腐、シロアリ予防、防カビを1つでカバーできる製品として訴求を強めている。

吉田善彦社長は、「水害被害調査に参加した工務店によると、水害被害に見舞われた建物に消毒のため床下に消石灰を撒くケースが多いが、防腐、防蟻まで手が回らないケースもあると聞く。豪雨災害が多い中、同品を復旧作業に役立てて頂ければ嬉しい」と話す。

施工部位は、①建物の床下木部②基礎から上1m以内の外壁木部(室内露出部は除く)③浴室、洗面所、トイレ、台所は内壁も基礎から1m以内の木部(室内露出部除く)④既築住宅は床下から施工可能な範囲。

施工は噴霧器による吹付及び刷毛塗り。効力持続は5年。水性かつ低臭性タイプのため、居住中住宅も施工可能としている。

乾燥時間(20℃)は約48時間。標準塗布量は300ml/㎡。荷姿は2L、14L。毒劇物対象外、消防法非該当。

また同品と同等性能を有した20倍希釈タイプの「水性白アリスーパーPHI・20WE」もラインアップに揃える。