日本特殊塗料は、建築用塗料分野で2つの新製品を投入した。窯業屋根の塗り替えに最適化した1液水性自己架橋タイプの下塗り塗料「TMRプライマー」と、ラメの輝きで華やかな外観を演出する意匠性クリヤー塗料の「ルクスキュアF」(NAS会専用塗料)。エッジを効かせた製品展開で差別化戦略を進める。
窯業屋根の塗り替え用に最適化した下塗塗料は、1液水性自己反応硬化型の「TMRプライマー」。既存塗膜があるときに使用する窯業屋根用の水性プライマーだ。
付着性に優れた多官能基を持つ特殊樹脂を採用、エポキシ樹脂に引けを取らない付着力で多くの既存塗膜に適応する。自己反応硬化型樹脂により強靭な塗膜を形成、屋根用塗料として必須の耐水性に優れ、耐溶剤性にも優れることから水性・溶剤の多くの上塗り塗料を使用できる。
肉持ち感があり、劣化による既存塗膜の凹凸をなめらかに修復する下地調整機能を兼備。良好な仕上がり性で雨水をスムーズに排水する。1液水性のため、低臭で使い勝手がよく作業性にも優れる。厚型、波型、薄型など既存塗膜のあるスレート瓦全般に適用。15kg角缶、色はブラックとグレー。
また、同社の責任施工組織のニットク・アメニティ・システム連合会(NAS会)の専用塗料として投入したのが、2液弱溶剤形フッ素樹脂高意匠性クリヤー塗料の「ルクスキュアF」だ。塗装業者など塗料ユーザーでもあるNAS会との共同開発品の第2弾。
航空機用塗料で培った高耐候性フッ素樹脂のノウハウと、屋根用塗料で好評を得てきた光輝材技術を融合、意匠性と高耐候性を両立したクリヤー塗料に仕上げた。
特徴的なのは光輝材のラメによる外観意匠の演出性だ。外光を受け、見る角度や時間帯によって変化する外壁の表情を楽しめるため、住宅などの塗り替え工事で施主の満足度が高まる。ラメの分散性や特殊ローラーの採用により、意匠性の高い外壁仕上げを実現した。エレガントな雰囲気の艶ありタイプと、モダンテイストの3分艶をラインアップ。
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