メーコーが今夏発売した下パテの「クリンナMAXパテ」及び上パテの「同ナイスパテ」が好評だ。作業感覚が重視されるパテにおいて『これまでになかった感覚』と職人の支持を取り付けている。いずれも"伸び"と"キレ"といった相反する感覚を融合させた、練りパテの意欲作だ。

一般厚付け用の下パテとして発売したのは「クリンナMAXパテ」。近年、細かい目の下パテが好まれる傾向がある中で、あえて粗い目で製品化した。粗い目のためヤセの心配が軽減するが、反対に粘土が高まり通常はヘラさばきが重くなってしまう。

これに対して同社では、特殊組成物の配合により"粗いのに軽くて伸びる"という新感覚の下パテに仕上げた。3mmほどの通常の塗厚であればヤセの心配がほとんどなく、1回の施工で10mmまでの厚付けが可能で、ボードのジョイントはもちろん、コーナー材のパテ処理などでも威力を発揮。乾燥も従来の厚付けパテに対して2時間短縮、研磨性も高めるなど作業性もアップした。

12L石油缶入れで無希釈、無攪拌で使用できる。標準色のグレーの他、ハードボード(グレーの石膏ボード)で識別しやすいようピンク色も揃えた。

一方、一般形薄付け用上パテの「同ナイスパテ」は、伸びるのにキレがいいという、こちらも相反する要素を両立させ、作業性を高めた。更に使用者から評価が高いのは「傷が入りにくい」という利点。仕上げパテには嬉しい特長だ。超低粘度タイプに調整し、無希釈、無攪拌でそのまま使える利便性を付与した。14kg石油缶入れ、色は白。

「パテは職人さんそれぞれの作業感覚で選ばれる傾向があるのですが、それまで使用していたものに比べて使いやすいといった理由で切り替えてくれる方が多いです。また、ほぼ同時期に発売したことから下パテと上パテをセットで使用してもらうことが多い」(担当者)と好発進している。