菊水化学工業と凸版印刷が共同開発した外壁シート材が凸版印刷から発売される。菊水化学が持つシート状仕上材技術と凸版印刷の高度な印刷技術を組み合わせることで、本物の天然石さながらの絵柄・形状・質感を再現した外壁材「101ClassArtStone(クラスアートストーン)」として製品化。従来のシート状装飾材を超えたハイデザインなシート状仕上材に生まれ変わった。

菊水化学工業は「モダンアートストーン」の製品名で従来からシート状天然石調装飾材を展開。商業ビルなどの外壁改修で、タイルやモルタルの剥落防止と意匠性の復元を切り口に需要を開拓、安全性や耐久性を高める独自の「鎧張り工法」への信頼も相まって改修市場を中心に実績を重ねてきた。

一方、凸版印刷は近年、その印刷技術を建設分野に展開。フローリング材や化粧パネル、コンクリート用の加飾工程紙、不燃膜などそれぞれの建材・部材と高度な印刷技術を組み合わせることで付加価値を高め、建築建設分野で存在感を高めてきた。

今回、発売する「101ClassArtStone」は、菊水化学工業のシート状仕上材の上に凸版印刷が持つ高い印刷技術で印刷したシート状の外装材。色合いや絵柄、質感、そして陰影による立体感など従来のシート状装飾材を超越した意匠を実現しているのが最大のポイント。御影石調や砂岩調などに加えて大谷石や黄龍石、パラディソグラニットなど貴重な天然石目調もラインアップした。

なお、菊水化学工業の同品の取り扱いについては詳細が決まり次第発表するとしている。