昨年6月に特殊ローラーを用いた多彩サイディング仕上工法「WBアートSi」を投入した。「認定施工店も2,000社を超え、普及拡大に弾みがついている」(担当者)と実物件を収録したカタログを作製するなど、提案力に磨きをかけている。

同品がターゲットに据えるのは、築10年以上が経過したサイディング住宅。同工法は、ベース色を塗布後、配色のバランスを考慮したアクセントカラー(2~3色)を特殊ローラーで塗布し、専用の粒状クリヤーを組み合わせることで、重厚感と陰影を付与することができるのが特長。チョーキングなどの要因によりクリヤー工法が採用できない劣化サイディングのデザイン刷新を可能にする。 

同社は更に品揃えを拡充し、ウォールバリア(WB)シリーズとして、サイディング塗り替え工法の定番製品に押し上げていく考え。

今春には最終仕上げに用いる3分クリヤーに、新たに艶ありクリヤーを追加。またベース色「WBアートSiカラー」と粒状クリヤーを組み合わせた単色仕上げ工法を投入するなど、1階・2階の2トーン配色にも配慮した。

この他、ハイグレードブランドとなるラジカル制御型「ウォールバリア水性シリーズ」「ワイドウォールシリーズ」を発売。水系、弱溶剤型のフッ素、シリコン、ウレタンの各製品にラジカル制御機能を付与することで、従来品を超える耐候性を確保。性能とコストパフォーマンスを兼ね備えた製品として、販売拡大を狙う。