低層住宅の塗り替え需要に向けて神東塗料がプッシュしているのが、弱溶剤形サイディングボード改修システム「フロンティアHOMEシステム」だ。「硬質(微弾性含む)でもなければ弾性でもない、サインディングボードの改修にぴったり」がキャッチフレーズ。

特長の1つがシーリング材上のワレへの対応。窯業サイディングの改修ではサイディングボードとシーリングといった硬軟相反する下地が塗装対象になる。現状は、弾性タイプで塗装した場合にはサイディング面での膨れが、また微弾性塗料ではシーリングのムーブメントに追従できずワレが発生するケースがある。これに対して、硬さが相反する下地の両方に追従する「塗膜の柔軟性のベストバランス」を追求、シーリング材上のワレのリスクを低減した。

また、適度な硬さがあることに加えて独自の処方で低汚染性を高め、汚れをブロック。更に上塗りには4フッ化型ふっ素樹脂の採用で紫外線への耐性を一段と強化した。ワレ、汚れ、退色のトリプルブロック効果で窯業サイディングボードを長寿化させる。

「戸建てや低層集合住宅の外壁は窯業サイディングが大半を占めるようになってきており、そこに特化した機能を持たせることで存在感を高めたい」(担当者)方針。

サイディング向けのトリプルブロック効果に加え、デザイン上で凹凸が深くなっている基材のエッジカバーリング性を高めたことでエッジのスケのリスクも低減。サイディング改修の定番アイテムを狙う。