超低汚染性アクリルシリコン樹脂塗料「ネオシリカ21Cシリーズ」、アクリルゴム系外壁塗膜防水材「アトロンエラストマー」、磁器タイル壁面改修工法「タイルガードシステム」など塗料、防水材のノウハウを生かした高機能製品に特化する。同社の責任施工グループ「イサムエラストマー会」と連携し、建物の長寿命化に寄与する。

1999年に竹中工務店と共同開発した「ネオシリカ21C」の低汚染性は、依然として高い市場評価を得ており「中小規模のオーナー系マンションを中心に多く採用されている」(担当者)とコメント。地域密着型の施工店とともに、着実に実績を増やしている。

価格競争が一段と厳しくなる中で、同社は機能性製品の開発に注力することで差別化を図っていく考え。中でも特許を取得しているタイル床面滑り止め塗料「スキッドガードAD」をはじめ、ハイブリッド型光触媒内装用塗料「エアフレッシュ」は、建物を利用する人に着目した機能性塗料として新たな需要を生み出している。

昨年は溶剤型2液タイプの「スキッドガードAD」に、水性1液タイプの「スキッドガードAQUA(アクア)」を追加した。磁器タイル、御影石、塗り床との密着性に優れ、4時間(室温23℃)で歩行可能にした速乾性が特長。臭いがないことから、駅舎や商業施設など採用拡大に期待する。

「エアフレッシュ」は、臭気低減機能と100色のカラーバリエーションが特長。15kg、4kgの他、1kgを揃え、DIYニーズへの対応を図った。