インターナショナルペイントが住宅基礎用塗料として展開する水系1液自己硬化型シリカ系塗料「ヨウヘキコート」の販売量が伸長している。

「膨れや剥がれがない安心感からか住宅メーカーに採用されている」(担当者)と発売以来、着実に市場の評価を高めている。

同品は、住宅基礎部や塀などコンクリートブロックに特化して開発した製品。外壁塗り替え時に合わせて基礎部の塗り替えを提案することで、美観品質の向上、施工店の利益向上に寄与するとして需要を高めている。

地面に直接触れる部位のため、水分を放散させる通気性の確保など、部位に応じた製品設計が求められる中、同品は無機系を主体とした石垣状構造を持つ通気型塗膜を形成。優れた密着性を保持しつつ、艶のない自然な仕上がりが得られる。また汚染対策として、特殊UV抑制効果を付与した他、親水性塗膜によるセルフクリーニング機能を持たせた。

施工は下地調整後、上塗りとの密着性を得るため「IP含浸シーラー」(水性カチオン系浸透性シーラー)を下塗り後、同品の2回塗り仕上げ。塗装間隔時間(20℃)は3時間以上。荷姿は20kg、4kgを揃え、「戸建て住宅であれば4kg、2缶が目安」と話す。

一方、少量多品種のカラーニーズに応える17色共通原色サービスも右肩上がりの成長を続けている。「ヨウヘキコート」も共通原色対応品。店舗や住宅など色にこだわりを持つニーズを取り込み、差別化につなげている。