4月、北海道・東北地区専用塗料として、2液タイプの金属屋根用ハイソリッド型1回塗り塗料「PSマイルドSコート」の販売を開始した。積雪が多く、屋根面の劣化の激しい寒冷地において、耐久性と仕上がり外観(高光沢・肉持ち感)が最大の特長。「塗料の固形分を高くすることで、1回塗りで2回塗り同等の耐久性と外観が得られる。零度付近の低温下でもしっかりとした塗膜物性を発揮する」(担当者)と地域特性に応じた塗料設計を採用することでファン拡大に期待する。また防カビ・防藻性、低汚染性、乾燥性を保持する他、各種金属屋根材に適用し、色は濃色系を中心に12色をラインアップ。希釈シンナーを不要とし、硬化剤は春秋用と夏用の2種類を揃えた。

市場競争が激化する中、同社は塗料スペックの主導権を持つ元請け施工店の高級ニーズに応えることで存在感を高めていく考え。外壁用塗料の主力品となるナノコンポジット樹脂塗料「ナノコンポジットW」においても"艶消し"かつ"高耐候性"と他社にない差別化でユーザーの評価を獲得。「樹脂合成技術が当社の要。今後も独自製品の開発に注力していく」と製品開発に意欲を示す。

昨年発売したフッ素樹脂タイプの「ナノコンポジットF」は、更に耐候性グレードを求めるニーズに応えた製品。フッ素樹脂エマルションとナノコンポジット樹脂が強固に塗膜を形成。セルフクリーニング機能を付与し、耐候性と低汚染性を両立させた。