超耐候性光触媒フッ素コーティング「ピュアコートANプラス」の大型物件での採用が続いており、販売が好調だ。

東京オリンピックを控え、マラソンコース沿道の官公庁物件の美観塗装工事が発注されている。同品は警視庁の外壁タイルの美観メンテナンスで数千平米にわたって採用された。建物の外観をきれいにし、汚れがつくのを防ぐ目的とともに、「オリンピックは、光触媒によるNOx分解という日本発の環境技術を世界に発信するチャンスでもある」とし、光触媒塗装ブーム再燃への期待を高める。

また国内最大の自動車メーカーの工場建屋で同品がスペックに入った。各地の工場外壁の塗装メンテナンス工事で順次採用されている。

このケースでは下・中・上塗りまでを他の塗料メーカーの製品で施工され、トップコートに同品が採用されているもの。下・中・上塗り層とのセットという制約があった従来の光触媒コーティングに対し、他社塗料との組み合わせもOKという自由度が採用の決め手となった。ここでも美観とともにNOx分解など環境浄化機能が期待されている。

同社は今夏の発売に向け、ピュアコートの大幅リニューアルに取り組んでいる。防汚効果の5割アップ、容器変更によるムダの排除、コストダウン、更に懸案であった溶剤塗料の上塗りとしての対応も整備する予定。光触媒ブーム再燃への期待を込める。