同社は電着や粉体、焼付塗料など工業用塗料の製品群で多数の製造業と接点があり、その水平展開で屋根用遮熱塗料を提案、採用に結びつけている。「省エネ、節電というコスト的な側面もあるが、それ以上に働く人の環境整備の目的が強いように思う。工場や倉庫の折半屋根、鋼板屋根などの裏面はあらわしなので遮熱塗料の効果を実感しやすく、工場・倉庫の従業者レベルで好感されている」とコメント。人手不足が続く中、労働環境整備の観点でまだまだ伸ばせるとの読みだ。

同社の遮熱塗料「サーモバリアシリーズ」は2液弱溶剤ふっ素樹脂タイプの「サーモバリアマイルドF」と同じく2液弱溶剤アクリルシリコン樹脂塗料の「同Si」及び遮熱機能を持たせた専用のプライマー、シーラーで構成。上塗りと下塗りのダブルブロック効果により高効率で赤外線を反射させる。一般の屋根用塗料と比べて表面温度が10~20℃低下。ニューグレー色による倉庫屋根の裏面温度の実験ではやはり10℃の低下が確認された。

企業物件を主戦場に遮熱塗料の展開に注力する。