東日本塗料の「断熱コート」が好調に推移する。工場屋根での実績を重ねており、一度採用した施主がリピーターとして他の施設に採用するなど広がりを見せている。

シリコン変性アクリルエマルション樹脂に熱エネルギーとなる赤外線を反射させる特殊な遮熱顔料と熱伝導率を低減させる有機無機ハイブリッドバルーンを配合。断熱性能と遮熱性能を両立する。

同社では工場屋根をメインターゲットに据えて営業活動に注力しており、施工実績データ集や第三者機関による計測データを整備し、提案力の強化を図っている。屋根だけでなく外壁にも効果を発揮するため、屋根・壁トータルでの省エネ効果を訴求する。

また、遮熱塗料の新製品として1液水性速乾遮熱屋根用塗料「ツインコートS-4」を開発、1月から販売をスタートさせている。

同品は鋼板屋根用の遮熱塗料で、従来プライマーに用いられる錆止め塗料以上に優れた防錆性を有するため、プライマーレスの2回塗り仕上げを最大の特長としている。

速乾性を有し、ウレタン変性特殊アクリル樹脂を採用し約40分(23℃環境下)で乾燥する。1時間で2回塗りが可能になる。2℃の低温下でも指触乾燥20分のため寒冷地でも優れた作業性を発揮する。

「屋根塗装では塗料飛散の問題から作業性に優れる吹付ではなくローラー塗りのケースが多い。工程数を減らすことは製品力の重要なファクター」との見方を示し拡販を図っていく。