白アリ予防駆除剤から木材保護塗料まで豊富な品揃えを擁する吉田製油所。「木材の普及拡大に伴い、防腐、防蟻の重要性が高まってくる」(吉田善彦社長)と市場の成長性に期待感を示す。

そこで同社は、専門業者だけでなく、個人や工事に関わる一般の工事業者でも扱いやすい製品開発に注力。販売ルートホームセンターやプロ向け資材ショップなど幅広く展開し、製品の拡充を進めてきた経緯がある。クレオソートの環境対応品として展開する「クレオトップ」「クレオソート油R」は、ホームセンターのほぼ全店に採用される代表ブランドとして知られる。

現在、販売に注力するのはホウ素系木材防虫防腐剤「プロボレート」。長期間水に接触すると溶脱する危険性があるが半永久的に効果が持続するため、新築完成後では手を入れにくい構造部材や床材に適した製品。臭気がなく、安全性に優れた塗布型木材防虫防腐剤として普及に期待する。姉妹品に粉末と添加剤をセットにした「ティンボアPCO」も上市。いずれも希釈タイプで噴霧器、刷毛塗りに対応する。

一方、既築後の防腐処理は、水性タイプの「水性白アリスーパーPHI・20WE」をラインアップ。安全に配慮した薬剤を使用し、防蟻、防腐、防カビ効果を兼ね備え、内外木部に適応する。更に同社は今秋にもエアゾールタイプのウッドデッキ専用木材保護剤「デッキメンテ」を投入する計画。付属のロングノズルを使うことで小口や釘穴など腐りやすい部位への塗装を可能にする。