昨年、水性含浸性造膜型木材保護塗料「ログウッドカラー」(JASS適合品)を投入したキャピタルペイント。透明感のある着色仕上げで木目を生かしつつ、高級感のある艶あり仕上げができる点が差別化となっている。

同社が自信を示すのが耐候性と発色の美しさ。耐候性に関しては、促進耐候性試験2,000時間をクリアし、企業ユーザーの評価を獲得。「企業ユーザーは性能に対する根拠を求めている」(担当者)とベンチや木製建具など、工場塗装品としての需要も伸ばしている。

またカラーに関しては、標準色15色をラインアップ。いずれも鮮映性の高い塗色が特長で、キャンディレッド、ビビッドブルー、エメラルドグリーン、オリーブグリーンなど、従来の木質系塗色にはないカラーを投入し、設計関係や施主の関心を引きつけている。「標準塗装仕様も3工程と他社品と比べると多工程仕様になるが、デザインにこだわる物件で採用を頂いている」(担当者)と手応えを示す。

また難燃2級を持つ難燃性クリヤー塗料「モーエンタフ」(艶有り・艶消し)も同社を代表するブランドとして販売量を伸ばしている。促進耐候性時間3,000時間をクリアする耐候性と木の質感を生かしたクリヤー仕上げが特長。特にアセチル化木材など改質木材との相性が良く、外装材や木質エクステリアでの採用拡大に期待感を高めている。「ニッチメーカーゆえに同質競争とは一線を画していく」との姿勢が独自性を生み出し、着実にファンを増やしている。