アクゾノーベルコーティングは機能性粉体塗料「インターポンCD」の展開を推し進めており、中でも導電性粉体塗料に注力する。

導電性を付与できることから、半導体装置関連やクリーンルームの床材向けなど、帯電防止が求められる箇所への提案を行っている。

精密機器や電子部品は静電気が原因で静電破壊が起こったり、静電気によりゴミブツが付着したりするため、静電気対策が重要。そのため、クリーンルームや半導体製造装置、金属製品では静電気を逃がす"帯電防止"が重要となっている。

「インターポンCD」を粉体塗装することで帯電防止に寄与できる。樹脂系は各種に対応しているため屋内・屋外製品どちらにも適し、調色も可能となっている。膜厚は70μmから200μmまで対応可能で、表面抵抗値は104Ω~108Ωを示す。

アクゾノーベルはグローバルメーカーとして機能性粉体塗料のラインアップが豊富で、導電性粉体塗料においても実績を重ねている。国内市場を見ても半導体装置需要が増えるとの見方があり、「インターポンCD」についても引き合いが増えているという。今後の需要増を見据えて、「インターポンCD」をはじめとして機能性粉体塗料の提案を積極的に進めていく。