中国塗料の高性能防汚塗料「シープレミア3000 PLUS」が、CO₂を回収して再利用や貯留を行うCCUSを目的とした世界初の液化CO₂輸送船に採用された。

今回採用されたのは、山友汽船が建造し国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「CCUS研究開発・実証関連事業/苫小牧におけるCCUS大規模実証試験/CO₂輸送に関する実証試験」に活用される液化CO₂輸送の実証試験船。中国塗料は塗料による環境対策として、低燃費防汚塗料の適用による船舶からのCO₂排出量削減を提案した。

同社の「シープレミア3000 PLUS」は、独自のシリル樹脂技術と防汚剤「Selektope」の組み合わせにより高い防汚性能を発揮する内航船用高性能防汚塗料。塗膜表面が超平滑に仕上がる技術を採用し、従来の防汚塗料と比べ最大で5~8%の燃費削減効果が期待できる。同品はシープレミアシリーズの最高グレードとして2018年の上市以降、160隻以上に採用されている。

同社は「今後も環境保護を最重要課題と位置づけ、高性能製品の提供を推進して参ります」としている。