中国塗料は一般的な船底塗料から同社の高性能船底防汚塗料「SEAFLO NEOシリーズ」に切り替えることで燃費消費量が平均7.4%削減できると試算した。同シリーズは2010年の発売以来、3,000隻以上の船舶に採用されており、CO2排出量に換算すると累計で5,050万トン削減された計算になると発表した。

SEAFLO NEOシリーズは高い防汚性能に加え、平滑な塗膜表面が運航時の摩擦抵抗を低減し、燃料消費量を削減する。直近ではコンテナ船17隻、オイルタンカー14隻、自動車運搬船5隻、バルクキャリア5隻などに採用されており、60カ月以上の運航期間にわたる防汚性能の維持と、平均で10%の燃料消費量削減が確認されている。

今年1月から国際海事機関(IMO)によるEEXI/CII規制が適用され、高性能船底防汚塗料は燃費削減のアイテムとして期待されている中で、同社はSEAFLO NEOシリーズがCO2排出量の削減とCIIレーティングの遷移を緩やかに維持することが期待できるとして展開を積極化させる。

更にSEAFLO NEOシリーズを採用した顧客に運航解析と船体性能をデータで示すCMP-MAPを紹介しており、サービス体制を構築している。