アクサルタは、新車向けOEM塗料事業を行う新しい事業体「アクサルタ・モビリティ・コーティングス」を立ち上げることを発表した。急増するe-モビリティへの対応、小型車・商用車OEMやモビリティシェアリング事業者の進化する塗料需要の拡充に注力する。

既存の新車向け塗料は魅力を高める美しい外観と錆や傷から保護する役割がある。それに加え、モビリティ産業の進化に伴い、次世代の車載部品の省電力化や絶縁性を高める高度な機能性を備えた塗料が求められている。

アクサルタ・モビリティ・コーティングスは、今回の組織再編で「コア・モビリティ・ソリューションズ」「アドバンスト・モビリティ・ソリューションズ」「アクサルタ・アドバンテージ」の3つのカテゴリーに集約した新しいソリューションポートフォリオで事業を行う。

「コア・モビリティ・ソリューションズ」はベースコートとクリアコートに加えて、表面保護用のプライマー、電着塗料、粉体塗料を供給する。

「アドバンスト・モビリティ・ソリューションズ」はLiDARやレーダーの性能を向上させる高機能性塗料や電動モーターなどの部品のための工業用塗料の供給、熱管理などのソリューションを行う。

「アクサルタ・アドバンテージ」は、塗装工場内外で生産性を向上させるための専門的なサービスとコンサルティングや二酸化炭素排出モデリング、トラブルシューティングを行う。

国内では既存のアクサルタ愛知研究所をアクサルタ・モビリティ・コーティングス愛知研究所と改称し、既存の研究開発と新領域への研究開発を加速さていく。