大日本塗料は工業分野の水性ニーズに対応した1液形ウレタン樹脂系エマルジョン上塗塗料「AQウレタン」を開発、販売を開始した。

これまで工業分野では、建築用の水性塗料が使用されることが多いものの、工業分野と建築分野では塗装方法や要求される塗料性状が異なることから、乾燥性や塗色の再現性などの課題を抱えていた。「AQウレタン」はこうした課題を改善し、工業分野の水性化ニーズに対応すべく開発された。

特徴の1つとして高鮮映性が挙げられ、従来の水性塗料から底艶(20度グロス)を向上させることで、正面に限らず側面からでも高い鮮映性を実現する。次に豊富な塗色バリエーションにより、多様な色相要望に対する再現性を高めた。特に建築水性塗料では再現が難しかった鮮やかな色を再現することができる。

更にスプレー時での指触・半硬化の乾燥時間が短く、作業工程におけるハンドリング性が向上。工程短縮によって生産効率の向上が期待できる。

また、同品と近日発売予定の「AQプライマー」を組み合わせて、工業用水性塗装システム「AQシリーズ」として使用することで脱溶剤化が図れる。

同社では産業機械、建設機械、工作機械、鉄道車両などのスプレー塗装用途を推奨し展開していく。