メンテモ(山梨県甲府市、代表取締役・若月佑樹氏)は自動車整備や修理のネット予約サービス「メンテモ」を展開。「クルマの未来を、みんなで創る」をミッションに、カーユーザーとボディショップをインターネットでつなぐことで「カーメンテナンスなどのサービスに対し、カーディーラー以外の選択肢を提供したい」(若月社長)と話す。

メンテモはインターネットで自動車のメンテナンスに関わるサービスを予約できるサービス。板金塗装、車検、オイル交換からレストア、福祉車両の改造修理など60以上のメニューを揃える。ユーザーはメニューを選択し、近くのボディショップを検索、希望日時を入力して入庫予約を取れる。支払い金額の目安やレビューなど事前に情報を得られる。スマートフォン1つで完結でき、電話でのやりとりは必要ない。

現在、掲載されているボディショップは準備中の会社も含めて200ほど。認証工場を取得している工場やブースの有無、代車の任意保険に加入しているかなどを同社が審査することで、作業品質を担保している。

若月社長はプログラミングを学び、東京でアプリ制作会社の立ち上げを経験。自身の祖父が自動車板金業を営んでいたことがきっかけで「作業品質の高い工場と、作業を依頼するカーユーザーをつなぐ最適な方法がない」と自動車アフターマーケットに課題があることを知り、その解決手段の1つとしてメンテモの事業を開始した。

インターネットでの入庫予約サービスは既にあるが、他社との違いについて「今までのネット予約サービスは、板金塗装はあるが車検には対応していないなど限定されたサービスが多い。当社ではカーアフターサービスを包括的にフォローすることで差別化が図れると考えている。今後もコーティングや洗車などメニューを増やしていく」と差別化戦略を説明する。また工場で働く人の紹介などでユーザーがより入庫しやすい情報提供に努める。ボディショップの掲載手数料などは無料となっており、更に掲載企業を増やしていき全国を網羅していく。

若月社長は「自動車の修理、整備の市場規模は約5.5兆円。それに対し、大きなプレーヤーが比較的少ないため、まだまだ戦える余地がある」と分析。今後もユーザーの使いやすさに配慮しながら、ボディショップとカーユーザーの懸け橋となるサービスとして展開を加速させていく。

HP:https://mentemo.com/