日本ペイント・インダストリアルコーティングスは、栃木県日光市で行われる自動運転実証実験に、自動運転用特殊塗料「ターゲットラインペイント」を提供する。9月21日~10月4日の期間、日光国立公園内の約9.3 キロのコースを自動運転バスが走行した。

この実証実験は栃木県が実施する「栃木県ABCプロジェクト」の一環で、2025年度に自動運転システムを導入した県内路線バスの本格運行を目指している。

同社が提供するターゲットラインペイントは自動運転用の特殊塗料で、車両に搭載したセンサーが路面に塗装されたターゲットラインペイントを認識・追従し、安定した自動走行を行うことができる。
また、同実証実験の環境下のように 樹木などが生い茂り、 衛星測位システム(GNSS)が入りにくい場所でも、自己位置を見失わず安定した走行が可能となる。

日本ペイントグループは「今後もさまざまな場所でターゲットラインペイントの展開拡大を目指し、塗料技術を生かした自動運転の普及へ貢献していく」意向を示す。