アクサルタコーティングシステムズは10月5日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイで「世界の自動車カラートレンドに関する記者説明会」を行った。当日は同社のカラーマーケティングマネージャーのナンシー・ロックハート氏が登壇し最新のカラートレンドについて説明、年齢に応じて3つの世代に分類しカラートレンドを探った。

世界の人気色調査ではホワイトが2015年比で2%増の37%で第1位と人気が高まっている。2011年から人気の色として登場し、30%台をキープしている状況。ブラックは昨年と同じく18%で2位となった。シルバーは2010年に1位となったが、近年は11%で3位と下降気味となっている。次いでレッド、ブルー、ブラウン/ベージュが各6%となった。日本ではホワイトの中でも3コートパールが人気のカラーとなっているのが特徴で、ナンシー氏は「ホワイトパールは日本で生まれたカラーであり、ラグジュアリーな雰囲気を与えられるため」と人気の理由を分析した。

続いて、世代別のカラー分析ではGen Next(16~35歳)、Gen Here&Now(36~54歳)、Gen Lux(55歳以上)の3つに分類。各世代からそれぞれ3世帯を抽出し、嗜好やライフスタイルからカラートレンドを分析した。

Gen Nextはこれからの消費に影響を与える、初めて自分の自動車を買う層。コンパクトカーや小型のSUVを所有しており、パステル調など暖かいカラーを好む傾向がある。また、一部では見る角度によって色が変わるなど機能的なカラーを好む傾向も見られた。 

Gen Here&Nowはキャリアのピークを迎えており、公私それぞれに費やす時間を大切にし、家族を持っている者もいる。カラーバリエーションも多彩でニッチな色が多く、趣味や家族構成によって全く異なるカラーを選択しているのが特徴。

Gen Luxは経済的に余裕があり、自分の習慣を大事にしている層。深みのあるグリーンなど他の2世代と比べるとシックで落ち着いたカラーを好む傾向がある。また、高級感を求める世帯が多いのも特徴となった。「いずれの層も、趣味やライフスタイルがカラーに影響を与えており、それを調べることでより詳しい分析ができる」(ナンシー氏)とこの取り組みの意義を強調した。

その他、2017年オートモーティブカラー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた「ギャラント・グレー」を紹介した。