粉体塗装に特化する塗装会社・カドワキカラーワークス(本社・神奈川県横浜市、代表取締役・門脇正樹氏)は粉体塗装に熱転写を施した新たなデザインシリーズ「パウダーエフェクトK」の展開を開始した。

同シリーズでは木目、石目、布目、抽象(ミリタリー、ヘアライン、クラウド)の4種類の柄をラインアップ。これらの柄に粉体塗装のベース色と艶調整を掛け合わせることで多彩なバリエーションが表現できる。

粉体塗装熱転写システムの工程は①部材の下地処理後にベース色となる粉体塗装を行う②ベース塗装された部材に、柄が印刷されたフィルムで全体を覆い空気を抜いて密閉する③印刷フィルムでラップされた部材を窯(転写プラント)に入れ、200℃の熱で昇華転写を施す④窯から出し、適温になったらフィルムを剥がし完成。

熱転写を施した粉体塗装(化成皮膜処理、塗料はAAMA2604相当)の性能としては、耐アルカリ性、耐沸騰水性に優れ、耐候性試験ではQUV-B336時間で光沢保持率90%以上、サンシャインウエザー1000時間で95%以上を示している(引き続き試験を継続)。商業施設のファサードやルーバー、住宅の窓枠など意匠性が求められる屋内外の建築材に適している。

処理できるサイズはアルミ型材□70mm×長さ4,300mm、アルミ板材は幅1,300mm×高さ150mm×長さ4,000mm。なお、大物サイズや量産品の場合は提携工場のリファイン社(台湾)で対応する。

同社では専用の色見本帳を作成し設計事務所やデザイナー、ゼネコンなどへ提案を進めていく意向。色見本帳はHPから1枚でも購入可能にする予定。